パーパスという考え方

取引先のサッシ問屋さんのマテックスさんが3人で来てくれました。

通常問屋さんとはサッシや建材の商品を
発注して納品してもらうところです。

マテックスさんは会社を上げてパーパス経営と
言うところに重きを置いている会社です。

パーパスとは目的とか意図と言う意味から
来ているそうで仕事とは本来何のために
その会社は存在するのかまたは社員は何のために
働いているのかと言う所の存在意義が
とても大切だと言うところが注目を集めています。

マテックスさんのイベントでパーパス経営を
考えると言う勉強会がありそれに
参加できなかったのですが、わざわざその
内容を事務所まで来ていただき説明してもらえました。

こういう行動でも一顧客である自社でも
大切にしてくれてるということに
とてもありがたいことだと感じました。

とても一言ではわかりにくいのですが、
どうしても毎月の売り上げを優先しがちなのは
当たり前のなのですが、その優先することで
大切なことをないがしろにしてしまうと
大切なお客様だったり、スタッフが
見えなくなってしまうことが一番
良くないことなのだと思います。

そこを、どの様に考えるか、ということの
ヒントを教えていただきました。

自分の会社は地域にとって
世の中にとって今ある価値はあるのか?

どんなことを考えて建設業としてやっているのか?

以前にもマテックスの松本社長から
バドワイザー社の紹介を聞きました。

バドワイザーとはビールを売っている会社ですが、
パーパス的な視点で見ると大切な家族や仲間の食卓や、
パーティーなど人と人が集まるところに、バドワイザーのビールがあること。

ビールといえば喉越しや、キレなどをどうしても主張しがちですが、
人と人を繋ぐ役割のための商品を
提供してゆくという、考えがとても、わかりやすい事でした。

スマイルではいくつもイベントを行ってきました。

映画上映会や、先日もウクレレ講座、大人女子DIY教室、夏休み木工教室など。

私としては、地域の方に楽しんでいただけたらとの
思いで行ってきたのですが、とある方から、
それは社会貢献につながっていますよと
言われて、そういう風に考えられるのだと
想いもよらないお言葉でした。

全てではないですが工務店を通じて何かを
感じてもらいたいと思っていました。

映画上映会のコンセプトは住宅の高性能化を
日々考えていて温かい家づくりで住まいの健康を


進めているのだから、そこに住む心の健康なども
提案できたらなと思って、子供が親を選んで
生まれてくるという『かみさまとのやくそく』を選んだり、
子どもの木工教室では物を作る事で
夏休みの思い出はとても印象が残ります。


小学生の時に作った作品をいまだに持っている人もいます。
そんなな体験の中で物作りや、流しそうめん、
スイカ割りも一緒にやりますが、楽しみや、
体験した事で物作りの楽しさを体感してそれが
将来の仕事ややりたいことに
繋がってもらえたらと一人壮大な
夢を持っていました。

そこから大工さんになりたい。
スマイルで働きたいと思ってもらえることを
今でも考えております。

小さいながらもそういったパーパス経営的な
思考を思い出させていただいたマテックスさんには
感謝をしたいと思います。

その打ち合わせの中で、今後スマイルがパーパス的に
目的や意図をどう表してゆくかを考えました。

スマイルでは10年数年前より住宅の
性能向上をずっと考え提案してきました。

ようやく現在では受け入れてもらえる様になりましたが、
まだまだ浸透はしていません。

20年後にやって良かったと思える家づくり。

思い起こすと、そこにはお客様との物語がありました。

お客様との些細な会話から、家族のため、子供のためいろんな
会話のヒントがあり、雨漏れがあり、内装も直さなければならない、
最小限でよかったけれど、雨漏れの影響で柱が腐っていて結果柱を交換し、
耐震と断熱を同時に行なったことで、冬が寒くなくなり、
お孫さんも遊びに来てくれる様になったことなど、
工事が終わった後に、あの時にやってよかったわと、言われたこと、
いろいろな家族の物語が思い起こせました。

性能向上リノベーションは予算もかかります。
そこもとても大切ですが、その前のお客様との
ストーリーを探し出す、話し合うことが
現在のスマイルでは大切なことなのかと思います。

スマイルがお客様と一緒に作り出す空間は家族のストーリー(物語)を一緒に考えること。

そこをさらに、中心に考えながら今回の様なマテックスさんや、
スタッフ、職人さんたちと性能向上リノベーションを
走ってゆきたいと思います。

気づきをくれたマテックスさんには感謝しております。
ありがとうございました。

井上 廣一