住宅性能といえば、一言では語り尽くせないほどあります。
今回はわかりやすい例えで、家に洋服を着せるという話。
日本は四季があります。
当然温度差もあり、夏は35度から冬は神奈川でも0度に達する時があります。
そんな時は洋服を着て温度の調節をしますよね。
暑い時はTシャツやノースリーブ短パン。
冬はセーターやコート素材選びなどもしながらファッションも楽しみながら温度調節をしてゆきます。
住宅の場合はどうでしょうか?
寒いからと言って家の周りにマフラーを巻くことはできませんよね。
そこで大切なのが、断熱材。
住宅の場合は、建ててしまうと見えなくなってしまいます。
外壁の内側に入っています。
関東でも温度差が四季を通して30度近く変化がある地域なのでしっかり断熱材は入っていて欲しいと思います。
しかし、先日も話をした、省エネの義務化がこれから2025年から義務化になります。
当然20年、30年前の住宅では、断熱材の有無は勿論厚みや性能などは、まちまち。
30年くらい前の家では外壁の断熱材はグラスウールで50ミリの厚みしかありません。
何も入っていない住宅も勿論あります。
温暖化で毎年温度は上がっているのに一度来てしまった住宅の洋服は着ることができません。
この原因が、毎年家の中での熱中症や寒さでのヒートショックを引き起こす原因なのです。
では住宅の断熱材はどうすれば増やせるのか?
ここが問題で、外壁か、内壁を剥がして入れ替えるのが通常のやり方です。
トイレのリフォームでクロスと便器を
最新のものに入れ替えても断熱性能等は
変わらないので、冬は寒い場所のまま。
リノベーションとは見栄えが
良くなることもありますが、
断熱性能なども向上させることで、
体感温度を上げるなど、しっかりと
お家にジジシャツならぬ家シャツを
しっかりと来させてあげられるのが、
リフォームの時です。
当然工事が増えるので価格は増えますが、
これから長く住まう家に対して、
今まで以上に快適に過ごせる場所を
作ることはとても大切だと思います。
また、建て替えを考える際には、
アイランド型のキッチンや、
床材のカラーなども重要ですが、
一度建ててしまうと後からできない
断熱材の工事をしっかりと行いたいところです。
今では先日の断熱基準ができたので、
その基準に合わせて、関東地方であれば
UA値0.46w/(h2・k)、断熱等級6を
目指したいところです。
勿論断熱だけではなく耐震等級や、
メンテナンス性なども大切になってきます。
では壁の中の断熱材はどのくらい入れたらいいのか?
どんなものを入れたらいいのは次回書いてゆきたいと思います。
今日も暑くなりそうです。
水分補給を忘れずに!
井上 廣一