ロシアの戦争の影響で電気代の値上げが続いています。
今では生活の中で電気を使うものが多くなっています。
冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどどれも買い替えの時に
省エネになっているものを勧められたり、
カタログ値を基準に選んだりします。
住宅の場合にはエアコンを何台付けるかを
考えてしまうことが当たり前になります。
家全体の断熱を考えることは本来一番の
省エネになると思うのですが、建ててしまうと
大掛かりな工事になってしまいます。
住宅にも実は断熱性能というものが存在します。
耐震でも新築を立てる時には耐震の
基準があったり換気の基準などありますが、
断熱基準は義務ではありませんでした。
2010年ごろから2020年にかけて断熱義務化の
方向性で色々勧めてきましたが、実現できませんでした。
この戦争を機に、有識者の方々のご協力で、
法案の成立まで辿り着きました。
でも2025年からの制度になるので、
今何かが変わるというわけではありませんが、
今から家を建て替えする際には2025年以降に
建てたものはある程度の断熱性能があることになります。
その断熱性能のランクが今までは
断熱等級1から4までで義務化は等級4からとなります。
また、等級7までが新たに加わりました。
我々断熱を手掛ける建築家の中では
等級4は意外と寒い、等級5は大分暖かいかな?
等級6は大分満足、等級7が満足できる環境。
ざっくりな表現ですが、こんな感じです。
等級7の上も実際に作ることもできますが
今回は等級7までが表記される様です。
↑横軸が地域神奈川は6地域です。UA値が断熱の数値です。
6地域の東京の等級4は0.87W/(m2・K),等級6は0.46w/(m2・k)
でも目標が決まったということは、
この工法は最高ですというセールストークだけでなく
断熱等級がいくつですという表記で住宅性能が
語られることが、良いことだと思います。
今の建売はほぼ、等級4をクリアしていると
思いますが、意外と寒いという基準だということを
知って頂きたいなと思います。
この住宅性能はどうやって決めて行くのか?
というのを少しずつ解説していきたいと思います。
井上 廣一