サスティナブル建築物等先導事業の現状調査に参加してきました!

先日、パパスハウスさんの横浜で行われた「現状調査の見学会」に参加してきました。
これはまだ解体前の建物を、サーモグラフィーカメラや温湿度・CO2センサーなどを使って記録し、
リノベーション前後の性能比較を行うという、非常に貴重な取り組みです。

この調査は、国土交通省の「サスティナブル建築物等先導事業(令和7年度)」の補助金制度に関わるもので、
補助金を活用するには、こうした科学的なデータ取得と分析が義務付けられているのです。


最大400万円の補助金が活用可能!

この制度、12月末までに工事完了することが条件ですが、
対象になれば最大400万円の補助金が出る可能性があります。
さらに、今年限りと言われている窓リノベの補助金(約50%)とも併用が可能!

ただし、採択条件は非常に厳しく、

  • 新築のZEHを超える断熱性能

  • CO2や温湿度の30日間のデータ取得

  • 専用アプリによるサーモグラフィー撮影

  • 補助対象内容に応じた明確な仕様提案

など、ハードルは正直高めです。
しかし、これをクリアできれば、非常に手厚い支援が受けられます。


現場での体感と「見える化」

当日は真夏日で30度超えでしたが、エアコンの効いたリビングは涼しい一方、
腰から上は温度が上がり始めていることがサーモカメラで一目瞭然。


窓際の熱の侵入も、ビジュアルで非常にわかりやすく可視化できました。

また、断熱材のズレや施工不良の可能性もカメラで見えてくるのが面白いところ。
「なぜここだけ赤いの?」「筋のように温度差が出ているのは?」など、
現場の仲間たちと話し合いながら進められたのも、非常に良い経験でした。


サーモグラフィーの活用と、今後に向けて

日頃から撮影してはいるものの、どう伝えるかは悩ましいところ。
今回のように、国の制度に合わせた明確な見せ方とルールがあると、
お客様にも安心してご案内できると改めて感じました。

この先導事業は、性能向上リノベーションの会メンバーとして優先的に申請できる制度です。
弊社でもこれからご提案の機会を増やしていきますので、
新築かリノベで迷っている方、特にご実家の活用を考えている方には一度お話ししたい内容です。

もちろん、築年数や基礎の状態によっては難しいケースもありますが、
昔ながらの良材で丁寧に建てられた家は、十分リノベの価値があります。


見ても体感してもわかる家づくり

性能を「数字」と「体感」で見える化するこの仕組みは、
ただのリフォームではなく、未来へ繋がる住まいづくりの一環だと思っています。

興味のある方は、お気軽にご相談ください。
これからも、見える性能の家づくりを続けていきたいと思います!


✅こんな方におすすめ

・ご実家をリノベして住み継ぎたい方

  • 高性能リノベ+補助金活用に興味のある方

  • 今のお住まいの性能調査を気になる方

わかりやすいyoutubeの補助金の動画がありますのでご覧ください!

井上 廣一