住宅の性能についての勉強会に行って来ました。
いつもヒートショックやら、バリアフリーなど
当たり前に言葉として使ってしまっています。
知っていると思いますが、暖かい家ってどんな家?
そんなのってどう説明できるの?
難しいですよね。
大体、暖かい家の基準がわかりませんよね。
断熱材もどのくらい入れれば良いのか、どのくらいのお金がかかるのか?
そりゃいい家は高いよね!
とまあ、よく聞かれる話です。
そんな良い家の基準を勉強して来ました。

住宅の数値化

2020年の東京オリンピックの年に、
住宅の断熱性の義務化が始まります。
ん?なんのこと?
現在も住宅の断熱の基準が義務ではありません。
断熱材をどのくらい入れなければダメ!
というのがないのです。
ということは、寒くて当たり前。
薄着で、立ち尽くす姿想像して見てください。
春や夏でも何か日よけや暑さ対策が必要です。
特にここのところ30度近いと熱中症が家の中で起きてしまいます。
また、秋や冬は寒くて風邪ひいてしまいます。
家も同じです。
その中で住む家族が、断熱材がない家にいたら寒いです。
ようやく決まりを作らなければダメですよという
基準ができるのが東京オリンピックの年です。
2020年に住宅の断熱性能など
住宅性能の数値化の義務が始まります。

ちなみにイギリスでは人間が住むところは室内温度は

室温
21度 健康な温度
19度 健康リスクが現れる温度
16度 深刻なリスクが現れる温度
10度 高齢者に低体温症が現れる温度
と2006年から住宅の健康に対する
安全性の評価システムがあるそうです。
これを住宅で守れないと罰則があるそうです。
罰則です!
よく見ると室温16度で深刻な
リスクが現れう室温です。
今の日本の住宅では冬場の住宅の
室温は16度以下になるのは当たり前です。
自社でも住宅に温度計を設置し
測定することがあります。
すると、グラフはジェットコースターの
ような温度の上がり下がりです。
上がるのは朝起きてストーブや
エアコンをつけて上がるのと
下がるのは、暖房をもったいないときってしまう
時間帯で急激に室温が下がります。
ヒートショックがあって当たり前だなと思います。
イギリスではこのような住宅は違法になるそうです。
それを日本ではこれからやっと重い腰を上げようとしているところです。
だから寒い家が当たり前にあるので、暖かい家のイメージがつきません。
本来大切な家は大切な家族を守るところなのに
室温一つとっても、守れない状況にあります。
家づくりでそのことに気づかないで
家づくりを考えることが良いのでしょうか?
住宅ローンで人生最大の買い物をするのに、
新築ならどれも一緒と思っているところが
間違えだということを考えてほしいと思います。
なぜ建売は安いのか?
住んでから寒いと相談を受けることもたくさんあります。
買う前に考えましょう。
と行ってもどこに気をつけるといいのかはわかりませんよね。
そのヒントを一つ明かしたいと思います。

体感温度について

体感温度とは家の中にいて、なんだか寒いな?とかなんだかあついな?など感じますよね。
家の中では暑さ寒さを感じないようにしてゆきたい場所です。
体感温度とは壁の表面温度と室内の温度を
足して2で割った数が体感温度になります。
寒いと暖房機をつけます。
暖房をつけている時にあまり暖かくならないことないですか?
それは、部屋の壁の温度が低いからです。
室内温度が20度で室内の壁の温度が15度だったら
20➕15=35
35➗2=17.5度です。
ストーブの温度計が20度でも寒さを感じるのはそのためです。
16度 深刻なリスクが現れる温度でしたよね?
17.5度だと16度に限りなく近い。
なんてことでしょう?

外壁に面する壁の断熱材

ではどうすれば良いかというと、
外壁に面する壁の断熱材をしつかりと入れること。
また窓の性能を上げることで、壁体温度が上がります。
外壁の断熱性能はリフォームでは内側に
断熱材をはるか、壁を剥がして柱の間に
新しく入れることで対応ができます。
意外と大変です。
新築の時にはうち壁を貼る前にしっかりと
断熱材を入れ込むことで引き渡し後
壁体温度を確保することができます。
しかし、そんなことについて知っている人は
ほとんどいません。
知っている人はそれなりのところに頼みます。
サッシも性能が良いサッシは価格も違います。
私たちは高いものを売りつけるのではなく、
良いものを取り付けることで
住まいの暮らし方を提案しています。
と、かなり上から目線で熱くなってしまいましたが、
それだけ住宅の性能を見落としがちに
なっているのが多いのがとても寂しいとも思います。
リフォームでもそのことがわかっていたら対策ができます。
リフォームや、新築はまず性能!そのあとデザイン。
と言えるくらい大切だと伝えたかったと
あえて今日の勉強会で思いました。
今では省エネ等級4から、
ZEH,G1,G2,パッシブハウスなど
グレードがありどこがどこまで良いのかもわかりません。

7月14、15日に住宅相談会

そんな、家づくりの考え方を7月14、15日に
住宅相談会で説明会をしたいと思います。
建売屋、 ZEHなどどこが違うのか?
家づくりをこれから考える方にヒントになる初級講座を開きます。
色々展示場回ったけど今一度
家づくりを考え直すきっかけになればと思います。
予約制で3組限定とさせていただきます。
共に午前10時から12時までの2日間やります。
その際に疑問点などもあれば、ご用意いただけたらお答えしたいと思います。
井上 廣一