バリアフリー工事でトイレの工事を行いました。
以前からのおつきあいのある、お客様からのご依頼で、介護保険を使用してリフォームを行いました。
介護保険とは年齢が40歳になると加入し介護保険料を支払い、必要な人が適切に介護サービスを受けられるものです。
今回はトイレと階段の手すりと段差の解消です。
ちなみに介護保険では和式のトイレから洋風トイレの交換はバリアフリーとして対象になります。
様式から様式では対象になりません。いろいろな制約があるので、どこまでが介護保険で使えるかは下の方に各市町村のホームページ等に記載があります。ケアマネさんなどにも相談できます。
こちらのお宅ではトイレの手すりをもともと家の方がつけられていたのですが、応急処置としてとりつけてありました。
強度や専用の手すりではなかったため、しっかりと付け直し、トイレのドアの入口の段差役18ミリあったのですが、トイレ側の床に15ミリのベニヤ板を張り、その上にクッションフロア1.8ミリを貼ることでほぼ平らな状態になりました。
トイレも便器を節水タイプに変えました。
床の排水のボルトが錆びてそこが緩み水が滲み出てきて便器と床の接続部分がふやけて、床板が一部ふやけていました。
傷んでいる部分を補修して、15ミリのベニヤ板を張ったことで2重張りになり強度も増しました。
便器は役30年近く使用してきていて、初めての交換です。
便器を外すと漏れていたのもありますが、かなり汚れています。これでは匂いもしてしまいます。
またタンクを外した後もカビが生えていました。
タンクの中にもカビが。交換時期なんですね。
隠れているところですので、日頃見えませんが、埃等で舞ったりした時にはゾッとします。
今回は壁と天井もクロスを張り替えてすっきり綺麗になりました。
クロス屋さんの下地処理です
クロスの後は手すりを取り付け、写真を取り工事完了です。
その後書類や写真をまとめて介護保険の係まで提出をします。
介護保険とは?
介護保険は住宅改修の場合20万円が上限で自己負担分が1割あります。
介護の段階が7段階あり、ケアマネージャーさんなどと住宅改修の範囲を
建築士(当社では私井上廣一)で打ち合わせて書類を作成し工事前と
工事後の写真を提出する流れになります。
介護保険を使われる方の体の状態を見てケアマネージャーさんが
この位置に手すりがあった方が良いのでは、ここの段差がない方が
よいのでは?など相談をしながら、実際に段差を解消できるのかとか、
20万円の枠を活用して見積もり等を検討してゆきます。
ご家族の方々とも相談をしながら進めてゆく流れになります。
手すりだけで20万円満たない場合には、残りを残しておいて、
次の改修に当てることもできますので使い切らなくても良いのです。
バリアフリーは新築では当たり前になっていますので、このような機会を
利用して毎日の生活を安心に過ごせるようにしていただけたらと思います。
スマイルでは介護保険の対応書類等の手続きを
行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。
☆介護の7段階は、「要支援1」「要支援2」「要介護1」「要介護2」「要介護3」「要介護4」「要介護5」となります。
☆各市町村の介護関係の詳細のリンクを張っておきます。
井上 廣一