エコキュートの入れ替えの工事をしてきました。

お客様に説明をしている中で

そういえばだいぶ

10年前と住宅設備環境が

変わってきたなと

話しながら感じたので給湯

設備について書いてみようと思いました。

今回もエコキュートの故障で

交換する際に470Lタイプだったのを

人数も減ったのと電気代なども

含めて370Lで十分と

説明をさせていただき、選定をしました。

住宅設備の中で意外とわかりにくい

物の一つとして、大きく分けて

3種類の給湯器というのがあります

細かくはコージェネレーションタイプ

燃料電池タイプなどは割愛させていただきます。

ごく一般的なのがガスを

使って蛇口を

ひねるとお湯が出るのが

瞬間湯沸かし器。

壁にかけるタイプ、

床に置くタイプマンションなどは

玄関ドアの横に設備用のスペースがあり

格納されていたりして一見

どこにあるのかも分からない場合があります。

ガスタイプだとプロパン地域と

都市ガス地域があり料金体系が違います。

もちろん給湯器もプロパンタイプ、

都市ガスタイプと本体も2種類あります。

その中でもだいぶ普及していますが、

省エネタイプのエコジョーズという商品があります。

これはメーカー統一の規格の様で

エコジョーズと呼ばれているものは

従来の物よりも熱効率が

80%のものを95%まで

15%効率化させた商品のことです。

よく極端に安い給湯器は従来型がまだ発売されていますので

購入の際にはエコジョーズを選ぶことをお勧めします。

もう一つはエコキュートというのがあります。

エコキュートとは電気でお湯を80度前後に

沸かして溜めておいてそれを水で

薄めて適温で蛇口から出てくる様になっています。

エコキュートは当初原発での発電が

全盛期の時代に原子力発電の場合大量に

電気を作れるのですが、夜一般に寝ている

時間は電気が余っていたので夜の

余剰電力を安く提供する為の対策の

一つにエコキュートが開発されたと聞いています。

なので今でも夜の11時から朝の7時までの

8時間が以前はとても安い

電気代でエコキュートにお湯を

溜める仕組みになっていました。

エコキュートは内部に370Lの

タンクに80度近い高温を溜めます。

これが意外と電力を使います。

開発当時は電力は余った電気

ありきでしたので、今では状況が違ってきています。

当時は深夜電力料金で家電上手の際に12円/kwhでした。

いま思うと夢の様でしたね。

今では26円/kwhから32円/kwhが多くなってきております。

ではエコキュートは時代遅れなのか

というとそうではなく。

太陽光との連携で時間帯を変更するなど

使用がどんどん変わってきています。

今後電気料金は上げざる得ない傾向にありますので、

契約料金体系を見直すことが

電気代ガス代を減らすきっかけになってきます。

是非ともエコキュートがついている

ご自宅の方には電力料金体系を

見直されてはいかがでしょうか?

東京電力料金表

https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/index-j.html

電力の自由化等でガスとの併用などに

持ち込みたいのかなという様な内容かなと思います。

また携帯電話の様な1年縛り

2年縛りなど中途解約すると

解約料金などが発生するとのことも記載があります。

電気料金などを選ぶ際には家族構成、

昼間と夜の電気使用量などを把握

すること料金を選ぶ際に明確になります。

省エネを考えること自体かが先の

SDGsの7番目のアイコンを見ていただき

エネルギーをみんなにそして

クリーンにに少しでも近づくのではないでしょうか?

ハイブリッド型給湯器

写真はリンナイのエコワン50Lタイプです

これはガスの瞬間湯沸かし器タイプと

エコキュートの良いところを併せ持った製品です。

エコキュートのタンクの容量は

370L から470Lが一般的ですが

ハイブリッドのタンクは50Lから

100Lくらいまでのバリエーションがあります。

これに通常のエコジョーズの給湯器がセットの商品です。

いつもは電気でタンクにお湯を溜めます。

このときの温度は50度くらい。

エコキュートは80度くらいです。

通常のお湯の温度は40度くらいが多いので

ハイブリッドでは50度で無くなったらガス給湯器が動き出します。

一見何が良いのかわかりにくいのですが、

プロパン地域だと燃料の単価が高い傾向なので

通常は電気で少ない量を沸かしておいて、

それで足りれば低コストになります。

お湯が足りなくなっても通常の

ガス給湯器が動くので安心して使えます。

一般的にガス給湯器は蛇口をひねる

燃焼系がついたり消えたりします。

この頻度がハイブリッドだと

稼働率が極端に低くなります。

なので給湯器自体の劣化が

少なくなるだろうなと私自身は感じております。

そして使い方を工夫して、

タンク内の使用だけで済めばより経済的です。

リンナイのホームページでシミュレーションができます。

https://rinnai.jp/ecoone/simulation/

こちらで簡単に交換の比較等ができます。

リフォームと新築とでも何を

選ぶかは住宅の性能や、

太陽光などにも影響されます。

リフォームの場合でも太陽光がついている

場合はHEMS(住宅の省エネの見える化設備)などが

なくても単体で通信規格のエコネットライト 

ホームネットワークという規格に

対応しているものが多くなっています

太陽光は通常は昼間発電して余剰電力は

買電できていましたが、単価が下がって

しまって太陽光にメリットがないと

思っていらっしゃる方も多いのでは

ないのかなと思います。

これからの太陽光と給湯器の

連携は昼間太陽光で発電した

電気をエコキュートに使っう様に

できたり、天気が悪ければ安い

時間帯の電気を選ぶなど

設定ができる様です。

家を建ててしまって太陽光を

つけて失敗したなとか思わずに

設備を変更したりする際には

購入金額だけにこだわらず、

太陽光や蓄電池などの今後の

設備についても連動できるのだと

頭の隅にでも覚えておいて

いただけたらと思います。

菅政権で低炭素のニュースが

毎日出ていますが、日本では住宅性能も

世界中からだいぶかけ離れているので

夢物語の様な感じですが、

急速に変化してくるのでは

(私の願望も含めて)ないかと思っています。

その為にはいろんな種類があり、

自分の家には何が適しているのかを

日頃から知って欲しいなと思い書いてみました。

特に新築を建てる予定の方は

設備もそうですが高機密高断熱の住宅は必要です。

今後の住宅性のはゼロエネルギー住宅が

2030年には平均とするとなっています。

これは当初は難しい事でしたが今では

コストは上がりますが、今日の

高効率給湯器などをセットで進めれば

ゼロエネルギー住宅はそれほど遠い夢ではありません。

異常気象で夏場は窓を開けて

換気ができる季節が毎年少なくなっています。

花粉などアレルギーの家族の方が

いらっした場合には1年中窓開けにくいということもあります。

そんな時には住宅の性能が高ければ、

窓を閉めた状態でもエアコンの効きも良くなり省エネにもなります。

どんどん脱線してきてしまいましたので、

また別のブログ等で書いてゆけたらと思います。

省エネ住宅や給湯器などご質問等ありましたらお気軽に

お問い合わせください。

info@smilede.com

井上 廣一