スマイルで使っている設計ソフトのホームズ君

省エネ診断エキスパートというので住宅の性能を確認しております。

そのウェブ版があり、誰でも簡単に使えるものになっています。

マイホーム断熱診断 (homeskun.com)

これがとてもわかりやすいので、解説をしてゆきたいと思います。

読んでから操作してもその逆もありなので試してみてください。

新築や中古住宅を購入してリノベーションを考えてる方、

もしくはリフォームをご検討の方はとても大切な

断熱性能について知ってほしいことを挙げました。

家づくりを考える時に必要なこと

1、耐震性

2、断熱性

3、維持管理メンテナンス性

4、間取り 家事同線

5、庭とつながる

6、収納等

様々なことがあるので一概にこれが全てとは言えませんが、

やはり地震などについてはできるだけ補強等を行い、

安全性は高めなくてはいけません。

その次には断熱性。

日本では新築に限って義務化になるのが2025年からです。

ですので世の中の断熱材が少ない家がとても多くなってきます。

その基準が来年から確立されるのに基準ができています。

家づくりを行う際にはぜひそのことを知っていてほしいと思います。

家全体の性能をサッシや、外壁、屋根、床などの断熱性能を

まとめたものが外皮熱貫流率なるものになりUA値となります。

断熱性能は日本の地域により基準が違います。

北海道と沖縄では気候が違うために、8つに地域区分が決められています。

関東神奈川東京では6地域となります。

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2025年での基準の断熱性能は断熱等級4 0.87w/m2.k以下です。

今までの等級1から3では家が建てられないことになります。

また、2030年にはさらに上がり断熱等級5 0.6w/m2.k以下となります。

今から6年後にはどんどん厳しくなります。

今家づくりを考えている方やリフォームを考えている方は

是非このことを知って頂けたら将来快適性や、

電気代等が抑えられることになるからです。

暖かくすることで風邪ひきにくくなったり

することで医療費なども軽減するという統計が出ています。

近畿大学の岩前教授の資料を添付いたしますが、

テレビでもお馴染みのヒートショックやコールドダメージなどが

寒い環境が体を蝕んでゆくということも家づくりをする

際には知っておくことだと思います。

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岩前先生の住宅内の温度差による健康リスク資料参照

スマイルの推奨する断熱等級は断熱等級5より

上を目指しませんか?と提案しています。

2030年に新築は等級五を標準とするので、

今からそれ以上の断熱性能を高めることで、

ひとつ目安になるかとも思います。

断熱性能を高めるということは家を魔法瓶で例えると冷めにくい

魔法瓶の様に断熱材や窓をつけることで冬の

外気が2度、室内温度20度の時、夜暖房等を切った

時後に朝までに温度がどのくらいさがるのか?が違ってきます。

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断熱等級5だと約6時間で約3度、等級4だと約5度、

等級3だと約8度近く下がってきます。

8度下がると室温が12度ほどになり10度以下の環境にいると

岩前先生が言われているヒードショックやコールドダメージ等になります。

本来はエアコンが一番冷暖房機ではコストパフォーマンスが

良いので使う際にできるだけ24時間つけておくことをお勧めしております。

断熱性能が良い住宅で温度が下がりにくければ、エアコンを

止めないで回しておくことで夏や冬でも快適に暮らせることができます。

ですが、等級4以下ではエアコンをつけていてもあまり暖かく

感じないのは外の冷気が家に対して影響を受けているからなのです。

ではどこを重点的に気をつければ良いのかを考えてゆきましょう。

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この図では緑は1985年くらいの断熱材等がほぼなく、

窓もアルミサッシの1枚ガラスの場合断熱等級2くらいの住宅のグラフです。

やはり窓はガラス1枚だけなので、リフォームで

内窓をつけることで体感はだいぶ変わります。

しかし数値的には1.65から1.51ほどと微量な変化。

やはり天井や床、外壁なども高めないと

思う様な結果が得られません。

リフォームでは寝室や、いつもいるリビングなどを断熱改修を

して窓などの断熱性能を部分的に高めることで、使っている

部屋だけを性能を上げることで、快適な空間が得られます。

部分改修をした後に、1年後に断熱改修をしたところとしてないところの

差が大きすぎるので、2階の寝室の改修もしたりとそういう声が多くあります。

新築では安易に見栄えだけではなく中身の性能も

確認してから最終的に決めてほしいものです。

建売を買ってこんなに寒いとは思わなかった、と言われ、

相談に来る方もいらっしゃいますが、大きな買い物だけに後から

買い替えることがでいませんので、ぜひ慎重に検討してください。

来年の2025年から断熱義務化を受けて、建売などは

断熱性能は最高等級と言って販売しております。

それは等級4のことです。

その等級では正直あまり体感では満足ゆくものではありません。

この図を見て頂けたらと思います。

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この図は電気代を比べたものです。

断熱等級2と断熱等級4を比べたものです。

年間の光熱費は約31000円ほどです。

10年で31万ほどの節約です。

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この図は断熱等級5との比較だと年間105,500円の差になります。

10年だと105万ほどの節約になります。

等級4と等級5の違いでは7万ほどの年間の差があります。

コスト的には最初から断熱材等をしっかり入れて

あればさほど難しい性能ではありません。

またサッシ等も断熱ペアガラスで樹脂サッシがはいっていれば、

投球5等は等級4とのコスパはこの10年で100万もの差が

出れば最初に計画した方が元は取れるはずです。

窓の数や、大きさなどプランなどにも関わるので単純な比較にはなりますが。

リノベーションの際には無駄な窓はなくし必要な

窓は大きくするなどプランニングも必要になります。

そうすることで等級5よりも上の性能にすることは新築でも

リノベーションでもできますので、それ位以上を目指してください。

もうひとつ太陽光のお話も光熱費と

合わせて考えていただきたいところです。

電気代がどんどん上がっていますが、断熱性能を上げたら一緒に

考えたいのが太陽光です。下の図を見てください。

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断熱等級2と等級5の比較で太陽光3kwhを

乗せた場合その差は177600円にもなります。

自分のところで発電した電気を自分のところで

使えば、さらに光熱費が節約できます。

何もないと電気代節約生活と断熱性能を極限まで高くしないと、

同じ様なことにはなりませんが、太陽光を乗せることで

昼間の電気を使うことで節約になります。

共働きの場合は給湯器をお日様エコキュートにすると

昼間、太陽光の電気で沸かすことができ東京電力管内ではさらに有利になります。

これからの太陽光では売電ではなく自家消費で使うことを考えましょう。

個人的な考えですが、ポータブルバッテリーなどで大容量のものを

2Kwhくらいのものを20万ほどで買って昼間充電して

おいてそこからテレビや照明などの電源を追加して

使う様にすることもお手軽に節約できる方法でもあるかと思います。

リン酸鉄バッテリーの寿命が伸びているので100万や

200万の蓄電池を買うことを考えたら、とてもコスパが良いのと

いざとなったら冷蔵庫なども使える容量なので凌げることもできるかと思います。

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例えば断熱等級2から断熱等級5で太陽光を乗せると30年間で健康維持削減なども含めると驚きの7,428,000円の削減にもなります。

ということは新築などでも500万高くても性能が良ければ

元が撮れるということにもなりますよね。

ということで断熱性能に関しては新築でもリフォームでも

当たり前にスマイルでは手がけてきているので、とても大事なところでもあります。

新築で建売等を検討している方にはぜひ断熱性能と

耐震性能を買う前には確認をしてくださいね。

1人でも多くの気づきがあり、快適に住まうことが

できることが私たちの使命だとも思っていますので、ご検討ください。

ちなみにこの図等は自分でシミュレーションができる

断熱シミュレーションがありますので、どの程度の温度差や

光熱費の差があるのかなどもご夫婦で確認できると実感が湧くかと思います。

今住んでいるアパートをマイホームとして入力することで差が出ると思います。

これを操作しながら私が拙い解説をしておりますので、良ければ動画も確認してみてください。

詳しく話を聞きたい方は、相談会を3月17日より毎月行っておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

新築のご相談、リフォームのご相談等も家づくりに関することはなんでも相談に乗ります。

よくあるのは、雨漏れや、屋根の痛み、外壁塗装、建て替えかリフォームかなどの相談等がよくあります。

こちらのイベントホームページからお立ち寄りください。

井上 廣一