これから主流になるAIで住まいに関する問題点を聞いてみました
一般的な5つの問題点を挙げてみます。
- 狭いスペース: 特に都市部では、住宅のスペースが限られているため、家具の配置や収納スペースの確保が難しい場合があります。
- 騒音問題: 隣人からの騒音や交通音など、外部からの騒音が生活に影響を及ぼすことがあります。
- 保守と修理: 家は時間と共に劣化します。そのため、定期的なメンテナンスや修理が必要となります。
- エネルギー効率: 古い家や設計が不適切な家は、冷暖房効率が悪く、エネルギー消費が多くなる可能性があります。
- 安全性: 地震や台風などの自然災害に対する耐性が低い家は、安全性の観点から問題となることがあります。
今回は保守と修理に関してです。
ちょっと長いですが、お暇な時に読んでください。^^;
3.保守と修理: 家は時間と共に劣化します。そのため、定期的なメンテナンスや修理が必要となります。
住宅を持った時から家に係るメンテナンスとの付き合いが始まります。
こうした修理といってもとっても点検する箇所とかは多いのでここでは今までの工事経験等で感じているざっくりなお話をしたいと思います。
★外部
毎年ですが、異常気象が当たり前になり、今年も日々暑い日が更新しておりました。
8月の海老名の最高気温は30度を下回っている日が1日もありませんでした。殺人的な暑さでしたね。今年の温度データー
こんな状況では外壁や屋根の痛みなどとても過酷な状態にあります。
その為にメンテナンス等を定期的に行うことが必要です。
以下は標準的なメンテナンス時期です。
1、屋根
スレート、コロニアル 10年前後での塗装25年以降屋根葺き替え
ガルバリウム鋼板 釘の抜け等の確認10年塗装に関しては赤錆が出ないので、衣装的に点検兼ねて塗装等をすることもあり。
瓦屋根 漆喰の劣化、補修は15年以降状態による。
また瓦は2021年1月以降から瓦固定の国土強靭化基本法に基づき義務化されております
それ以前は工法にもよりますが、固定がされていないので地震や、台風などで剥がれたり落ちたりすることがありますので、屋根の葺き替えをすると屋根が軽くなり、耐震的にも有利になります。
ただ瓦の特徴としては家全体の風格がある、波型になっているので風が抜けるため蒸れにくいが隙間から雀の巣などもできやすい。瓦を留めている材木が痛んだり、防水シートの劣化で大雨や風邪の時に水が入り雨漏れがすることが私の経験ですがあるようです。
めくると防水シートが硬くなり切れているのが見えることがあります。
2、雨樋
雨樋はエンビでできているものが多く、接着剤で繋いでいます。
15年以降になると、つなぎめなどから雨が漏れることもあります。
特に雪が降った後などは屋根に雪止めがない場合に雨樋に雪の塊がのり重みで歪みジョイントから雨が漏れることがあります。
よく見ないとわからないことが多いので、下の屋根が傷んでいるのを確認したことがあります。
雨樋は足場がないと工事が安全にできない為に、足場が必要になります。
20年単位で外壁塗装などをする際にはおすすめをすることがあります。
雨樋もガルバリウム鋼板でできているものもあります。
3、外壁
外壁塗装は定番のリフォームです。
外壁の場合東西南北それぞれ痛みが違います。
南東面は太陽光の紫外線や、酸性雨で酸性化となり皮膜が脆くなり手で触ると白く着き始めたら傷んでいる証拠です。 15年以降には足場を組み外壁塗装の時期となります。
また窯業系サイディングなどの場合目地が切れて水が内部に入るとサイディングが膨れたりすることがあるので目地交換等も必要になります。
モルタル外壁の場合にはひび割れなどがあればそこから同じく水が入り内部のモルタルを止めてあるラス網をさびさせて被害が大きくなります。
あまり大きなひび割れに関しては地盤が傾いたりすることで壁に負荷がかかったりすることで割れてしまう現象を見たことがあります。
内部の構造体の柱などに水が回るとシロアリ等がつきやすくなるので点検等も専門の目線での点検も必要となります。
外壁を張り替えることは費用もかかりますが、30年ほど前に多かった出たばかりのサイディングは12ミリの厚みで、柱に直に取り付けている為に目地が切れると柱や梁土台が腐食することが多いです。
現在では一度胴縁という材木を取り付け空気が下地と外壁の間に流れるようにする通気工法が標準です。
そういったサイディングの場合は剥がして通気胴縁を取りガルバリウ鋼板などの素材の外壁材にすることで、メンテナンスの間隔も延びる為に、経済的にも有利になると思います。
★内部
家の中の保守と修理などに関しては
1、水廻り
水が出るところ特に水栓などは漏れてきたり閉めてもポタポタ垂れる、ハンドルが硬いなど10年前後で出てくる症状です。
部分的な交換等で治ることもあります。
トイレに関してはウォシュレットの貯湯タンクタイプの下側からポタポタ漏れることがあります。
ウォシュレットの交換等で解消することがあります。
20年以上前のトイレですとタンクタイプの場合水の量が1階に対して10Lほど流れるので家族が多いと水道料金がかなり多くなります。
節水トイレにすると最近のは大で4.8l程度なので節水にもなります。
キッチンや、洗面の下側の水道接続部で水が垂れてくる場合もありますので定期的に水漏れがないか確認してください。
またハンドルタイプの止水栓は通常回さないので内部のゴムが硬くなり強い力で回すとゴムの切れ目から水が垂れてくることもあるので、水栓を交換の際には止水栓の交換もお勧めしています。
排水廻り
キッチンの排水管の中はあまり見ることがないと思いますが、日頃使う油などが洗剤などでかたまり白くなって蓄積されてゆくことがあります。
よくある市販のパイプマンなどを定期的に使用することは大切です。
排水内部の高圧洗浄なども10年単位でやれれば理想かと思いますが、特に古い地区30年以前のものは排水自体の詰まりや地中の内部に植物の根っこが入り込んでそれに汚れがついて詰まってしまうことなどが、ありました。
30年以前のリノベーションを行う場合には外部の排水なども高圧洗浄や新規での配管なども場合によっては必要になることがありますので、確認が必要だと思います。
2、天井
天井なども2階の屋根と1階の屋根があります。
2階の屋根は屋根からの雨漏れがないか?確認が必要です。
雨漏れの原理として屋根は基本的に勾配がついています。
雨は上から下に流れるので真ん中で防水シートなどに亀裂があれば上から徐々に内部に入りそれが乾いた木材に染み込みながら、天井にぽたりぽたりと落ち変わりている天井に染み込み、染み込み切れないほどの水分が天井裏につたわつてきます。
ですので天井にちょっとしかシミがないから大丈夫ではなく、そこまで染み込んできていると思ったほうが良いです。かなり大ごとですが、天気が良くなり続くとカラカラに乾く為に少々の雨では途中までは水が染み込んできていてわからないことが多いです。
天井裏にもしも入れるようでしたら覗いてみると一目瞭然で水シミが見えるので点検が必要です。
3、壁の中
壁の中は大きく分けて4種類
①サッシからの水漏れで内部が濡れる
②屋根からの雨漏れが壁の中を伝う
③内部結露
④お風呂のタイル壁の場合にはタイルの目地から水が染みて窓より下が腐朽菌により腐る
⑤バルコニーより水が回り内部を腐食させる。
と経験上より確認してきました。
4、床下
なんといってもシロアリの存在がないことを確認する
床下が土が見える場合にはシロアリが上がってくる恐れがあるので来ないように対策をします。
家の周りに木材を置かない、基礎の内部の風通しをよくする。
湿気ている場合には除湿などを検討する。
シロアリが材木についたらかなりの構造体のダメージにつながります。
消毒等も良いですが、ホウ酸系の処理も有効です。
大分長くなりましたが、それぞれで新築やリノベで長持ちする構造や素材、注意点など確認できたら家づくりの参考になるかと思います。
中古住宅を購入する際には参考になるかと思います。
スマイルではこの様な住宅の調査を見ることができます。
インスペクションという作業になりますが、現状を確認して報告をする調査です。
気になる方はご確認ください。
井上 廣一