リノベのプランにて今週は打ち合わせが続いています。

その中で住宅を腐らせないための、部材のメーカーさんとの話。

内覧会等では内装や外装などは見栄えが

重視されますが、隠れた部材のお話です。

住宅の耐久性に関してシロアリや腐食による木材の痛みなどあります。

難しくなりますが外壁の構成により痛み方が変わります

一般的な外壁サイディングの場合は必ず通気層という空気のそうをサイディングと外壁の下地の間に設けます

室内からの湿気が外に出てゆく際に空気の層があることでここで気化して壁の中の湿気を逃すということです。

その際に壁の中の空気は太陽光で温められて軽くなると上に上がり逃げ口をつけると外に空気が流れて蒸れなくなります。

25年ほど前のサイディングでは通気層がなく透湿シートの上にサイディングを貼ったため目地からの雨漏れと内部からの湿気のダブル水分で柱が腐ったりそこに白蟻がついたりといろんな被害を見てきました。

その様な時代を経て2009年頃に長期優良住宅の基準などで通気層などの基準ができてその後普及してきました。

しかしその通気層があれば良いのではなくその通気を外に出すための施工が難しかったのです。

そんな時に必要な部材が通気部材です。

これをつけることで室内の空気の流れがでるのですが、家が出来上がってしまうと全く見えないものなのですが、今の新築等では至る所に使われています。

外壁と屋根の断面図 矢印が空気の流れ通気層を通った空気は外に吐き出されます。

長持ちさせるにはサイディングなども大事ですが、通気部材は家づくりには欠かせません。

また、高断熱住宅ではセットで考えるのが気密性能です。

柱を立てて壁を張れば眼に見える隙間は見えませんが、そのままでは気密性能は上がりません。

そこで、断熱材を入れた後に気密シートを貼ることで隙間が少なくなります。

うち壁を張ってしまうと、全く見えないのですが、こういった商品も扱っています。

新築では必要ですが、意外とまだまだ気密シートの重要性を理解していないところも多い様に思います。

長持ちさせるためにはいろいろな工夫があり、見かけだけではないコストも出てきています。

家の中には至る所に気密性能を上げるための部材が使われています。見えなくなるところも大切なんですね。

内装などは後から張り替えられますが、壁の中のものは建てる時やリノベなどの際にしかできないので、ただ単に価格が高いのではなく気密性能C値などもしっかりとどのくらいの実測値が出るのか知ることも大切です。

家を建てたりリノベの際にはぜひこのことも気にかけてください。

L方通気ライナー

https://www.njkk.co.jp/product/tabid75.html?pdid=kk_zero_60

気密シート

https://www.njkk.co.jp/product/tabid75.html?pdid=k_sh_10

井上 廣一